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公認会計士になるには?その悩みを現役公認会計士が解説【大学生編】

 

「大学生のうちに公認会計士になりたい!」
「公認会計士になるにはどうすればいいの?」

そのような悩みを解決します。

実は私は現役の公認会計士であり、約3年前に公認会計士試験に合格しました。
合格当時の私は大学4年生であり、大学と専門学校を行ったりきたりの大学生活を過ごしました。

そのため現在高校生で公認会計士を目指したい方や、現在大学生で公認会計士を目指している方役に立てる情報を提供できます。

この記事を読めば公認会計士になるための方法がわかると思います。
ぜひ最後までじっくり読んでみてください。

 

目次

公認会計士になるためには?

公認会計士になるためには短答式試験(1次試験)論文式試験(2次試験)に合格する必要があります。
→実際は実務を2年経験した後に修了考査(3次試験)がありますが、2次試験を突破することで公認会計士として働くことができます。

短答式試験(1次試験)は12月と5月の年2回であり、マークシートタイプの試験です。
論文式試験は8月の年1回であり、記述式タイプの試験です。


受験資格は制限されていないので、どなたでも受験することができます。

 

公認会計士になっている人は頭がいいの?

令和2年度の公認会計士大学別合格者数は以下の通りです。

順位 大学名 人数
1位 慶應義塾大学 167人
2位 早稲田大学 98人
3位 中央大学 74人
4位 明治大学 60人
5位 立命館大学 52人
6位 東京大学 49人
7位 神戸大学 47人
8位 京都大学 43人
9位 法政大学 42人
10位 同志社大学 34人

この表から上位10位は高学歴大学出身が多いことがわかります。
実際に私の周りも明治大学や中央大学出身の同期が多いです。

 

では高学歴大学の出身者しか公認会計士になれないのか?

そんなことはありません。
なぜなら私が中堅大学出身だからです。

また平成29年度の公認会計士大学別合格者数をみてください。

順位 大学名 人数
1位 慶應義塾大学 157人
2位 早稲田大学 111人
3位 明治大学 84人
4位 中央大学 77人
5位 東京大学 50人
6位 京都大学 48人
7位 一橋大学 36人
8位 立命館大学 31人
9位 神戸大学 29人
10位 専修大学 29人

第10位に「専修大学」がランクインしており、合格者は必ずしも高学歴大学ではないといえます。
また高学歴大学の人の方が公認会計士を目指す傾向が高いので、高学歴大学が合格者上位を占めていることもいえるのです。

そのため公認会計士試験は、高学歴大学出身でない学生も十分チャンスのある資格なのです。

 

公認会計士は大学生で目指べき

公認会計士の勉強は大学生で目指すべき資格です。

その理由は以下です。

大学生で目指すべき理由

  • まとまった勉強時間を確保できる
  • 奨励金が出る大学もある

 

まとまった勉強時間を確保できる

これが公認会計士を大学生のうちに目指すべき大きな理由の一つです。

なぜなら社会人になるとまとまった時間を確保することが困難だからです。

大学生だとあまりピンと来ないかもしれませんが、社会人として働くことは大変なことです。
お金をもらえるということはそれなりの責任も伴います。

そして社会人として公認会計士の勉強するためには、仕事の後に勉強しなければいけません。
しかし定時まで働いたとしても18時くらいまで仕事をするので、疲れて勉強どころでない人も多いです。

その結果土曜日や日曜日しか勉強ができない状況に陥ってしまい、公認会計士試験に合格できなくなってしまうのです。

 

大学生は自由な時間がたくさんあります。
その時間をバイトに使ったり、友達との遊びに使ったりすることは自由です。

しかし公認会計士試験の勉強に使うことをおすすめです。
公認会計士試験に合格することは一生の思い出になりますし、公認会計士として働けることを誇りに思えます。

また年収も一般の方に比べても高い職業なので贅沢することも可能です。

そのため現在高校生や大学生で少しでも公認会計士に興味を持っている方はぜひ大学生のうちにチャレンジしてみてください。

 

奨励金が出る大学もある

在学中に公認会計士の試験を合格できれば、大学によっては奨励金がもらえます。

私の大学も短答式試験、論文式試験を突破するごとに奨励金をもらえる制度がありました。

私の場合は大学生時代に短答式試験・論文式試験を突破できたので、合計30万円くらいもらえました。

そのため現在高校生で公認会計士を目指そうと考えているならば、奨励金をもらえる大学に通うことをおすすめします。

また現在大学生で公認会計士を目指している方も、ぜひ自分の大学に奨励金制度がないか確認してみてください。
もしあれば公認会計士の勉強により実が入るはずです。

 

大学生で公認会計士を目指して後悔したことは?

大学生で公認会計士を目指して後悔したことはありません。

しかし公認会計士を目指すにあたっては覚悟すべきことはたくさんあります。

特に大学生として公認会計士を目指す上で覚悟すべきことは以下です。

 

覚悟すべきポイント

  • 一般の大学生に比べて自由時間が制限される
  • お金がかかる
  • 大学の試験期間は、両立がきつい

 

一般の大学生に比べて自由時間が制限される

公認会計士試験に合格するには、基本的に3,500時間が必要と言われています。
(2年で換算すると、一日5時間弱の勉強が必要です)

その時間を捻出するためには、大学生の自由な時間のほとんどを利用する必要がでてきます。

当然他の大学生がバイトや遊ぶに使う時間も公認会計士試験の勉強に充てる必要があります。

ただ自由な時間を全て公認会計士の勉強に充てる必要があるのかというとそんなことはないので、ご安心ください。
その理由は下の【1日に何時間勉強してた?】で解説しています。

 

お金がかかる

公認会計士を目指している受験生のほぼ100%が専門学校に通っています。
→私もそうでしたし、今まで出会った公認会計士の中で独学で合格した人は出会ったことがありません。

そのため公認会計士を目指すには専門学校に通うことが一般的です。
しかし専門学校の学費は60万円前後かかってしまいます。

そのためお金がない人は親に頼む必要があります。
全額出してくれる親もいますが、全く出してくれない親もいると思います。
→私の親もなかなかお金を出してくれませんでした。

その場合にはお金を借りる形で親にお願いしましょう
公認会計士になれれば、一年で専門学校の費用を回収することが可能ですし、それ以上のお金を稼げます。
→お金の問題で公認会計士を諦めるのはもったいないです。

そのためお金がない学生は、親に死ぬ気でお願いしましょう。

 

大学の試験期間は地獄

大学生の公認会計士受験なら共感してくれると思いますが、大学の試験期間は地獄です。

なぜなら公認会計士の勉強をしながら、大学の講義の勉強もしないといけないからです。

また大学の講義に出席してない公認会計士受験生も一定数いるので、テスト期間になると全く知らない状況から勉強しなければいけないこともあります。

そのため大学の試験期間は公認会計士受験生にとって地獄になることが多いのです。

 

→私も講義の初めての出席が試験ということもありました笑
(これはおすすめしません笑)

 

大学生で目指すなら、独学?orダブルスクール?

私は断然ダブルスクールをおすすめします。

なぜなら公認会計士試験の範囲は膨大で、全てを覚えるのは至難の技だからです。

公認会計士試験は財務会計、管理会計、監査論、会社法、租税法(論文式のみ)、選択科目(論文式のみで経営学・経済学・統計学等)があり、覚える量が多いです。

独学で勉強すると、覚えないといけない部分を自分で判断しなくてはいけません。
→大変であると同時に時間がかかってしまい非効率な勉強法となってしまいます。

しかし専門学校に通うことで専門学校が試験の分析をした上で発行しているテキストを入手することができ、またその中でも特に大事な部分を講義で教えてくれます。
その部分は実際に試験でよく出ます。

また認会計士試験は相対試験であり、一定の合格者が出るように、合格点が毎年推移します。
そのため他の受験生が解ける問題は必ず取らないといけません。

公認会計士受験生は基本的に専門学校に通っており、専門学校でやった問題がでるとほとんどの受験生が解けます。
そんな中独学で勉強していると、みんなが正答している問題を落とす可能性がグッと上がり、試験で致命傷を負いかねません。

そのため公認会計士を目指すなら、ダブルスクールをおすすめします。

 

よく質問がある事項を解説していきます

公認会計士の就職状況はどうなの?

私の就活時代(3年前)は公認会計士試験に合格すればどこの監査法人にも就職することが可能でした。
大手監査法人2社と中小監査法人1社にエントリーしましたが、全て採用されました。

では現状はどうなのか?

リクルート(就職サポート)をやっている同期に聞いてみたところ以下の回答をいただきました。

実際採用関係者の情報

現状は3年前よりは厳選して採用しているが、それでも基本的には採用している

まあ現場の立場からしても、まだまだ人員数が足りない状況です。
そのため公認会計士試験に合格できれば、基本的に大手監査法人に就職できます。

 

一日何時間公認会計士の勉強をしていた?

私の場合は公認会計士の勉強を正式に初めてたのが大学2年生からでした。

そのため大学2年生〜大学4年生の1日平均勉強時間をご紹介します。

私の大学時代の勉強時間

大学2年生:平日は1日5時間くらい、休日は1日7時間くらい
大学3年生:平日は1日6時間くらい、休日は1日7時間くらい
大学4年生:大学の講義もほとんどなかったので、1日6時間くらい

 

これを聞いて大変そうと思った方もいると思います。
しかし専門学校の講義が1コマ3時間あり、その復習も合わせる1日の勉強時間は5時間〜7時間はかかってしまうものです。

それでも土曜日や日曜日は7時間勉強しても自由時間を作ることができるので、友達と呑みにいたりフットサルをしたりとリフレッシュもできていました。
また休みや冬休みを利用して短期バイトをしたり自動車免許を取得したりもしたので、大学生活も十分楽しむことができました。

そのため公認会計士の勉強時間が多いと思っていても、7時間勉強をやり始めると、意外と自由な時間もあるのでぜひ勉強してみてください。

 

勉強にやる気が出ない時はどうしてた?

勉強にやる気が出ない時は誰だってあると思います。

そんな時は私は休んでました笑
(講義がある時は出ていましたが、その日は自習はしませんでした)

なぜならしっかり休むことで、リフレッシュした気持ちで勉強に励むことができるからです。

公認会計士試験はマラソンと一緒で長期戦です。
1日休んだところで全く影響がありません。

しかし「明日も休もう」とか「明後日も休もう」となるとライバルにどんどん差をつけられてしまうのです。

そのため休むならしっかり次の日から切り替えることを意識して休むことをおすすめします。

 

公認会計士は年収いいの?

新卒の平均年収は200万円〜300万円前後と言われておりますが、公認会計士は新卒でも500万円前後の年収です。

また20代後半から30代前半でも、バリバリ働けば年収1,000万円も夢ではありません。

そのため新卒から稼ぎたい方年収1,000万円以上を目指している方にはおすすめの職業です。

 

公認会計士はモテるの?

公認会計士になったからといってモテるわけではないです。

なぜなら公認会計士として仕事で関わる人はクライアントの経理部長や課長など男性の方が多いからです。

クライアントの経理部には女性の方もいますが、なかなか関わる機会がないです。
また公認会計士の仕事も忙しいので、普通に過ごしていたら女性と関わる機会が少ないのが実情です。

そのため公認会計士同士監査法人内のアシスタントの方などの身内の方と結婚する公認会計士も多いです。

しかし監査法人に勤めている公認会計士だったら初年度でも年収500万円前後もらえるのでお金の面ではモテる要素があります。

そのため出会いさえあればモテてもおかしくない職業であるので、努力次第ではモテます。

公認会計士がモテるかについては、公認会計士はモテるの?現役公認会計士が真実をお伝えします。の記事で詳しく紹介しております。

 

まとめ:公認会計士に高学歴は関係ない!興味があればチャレンジしてみよう!

 

・公認会計士になるには?
①短答式試験(1次試験)に合格
②論文式試験(2次試験)に合格

・公認会計士は高学歴大学出身者しかなれないの?
高学歴出身者が多いのは事実だが、私のような中堅大学出身者でも合格できる

・大学生で公認会計士を目指すメリット
①まとまった勉強時間を確保できる
②大学によっては奨学金が出る

・大学生で公認会計士を目指すために覚悟すべきこと
①一般の大学生に比べて自由時間が制限される
②お金がかかる
③大学の試験期間が地獄

公認会計士になると初年度から年収500万円前後をもらえます。
また現状はまだまだ売り手市場なので、公認会計士試験に合格できると大手監査法人に就職することが可能です。

そのため現在高校生や大学生で公認会計士に興味を持っている方はぜひ挑戦してみてください。

公認会計士は大学人生を賭ける価値のある資格です。

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